穀雨(4月20日~5日4日ごろ)は、春の名残を惜しみながら、夏へと向かう季節。
春の終わり頃に降る雨は、菜の花の時期と重なるため「菜種梅雨(なたねづゆ)」とも呼ばれます。
このページでは、穀雨の時期の行事から、手紙の季語を学ぶことができます。
穀雨(4月20日~5月4日ごろ)の暦から季語を知る
水口祭(晩春から初夏)
水口祭(みなくちまつり)は、苗代(なわしろ)に種もみをまいた日に、水口(田んぼへの水の取り入れ口)で行う神事。
焼き米やお酒を供えて、田んぼの神様に一年の豊作を祈ります。
壬生大念仏狂言(4月21~29日)
壬生大念仏狂言(みぶだいねんぶつきょうげん)は、京都府京都市で親しまれる狂言のこと。
円覚上人(えんかくしょうにん)が、約700年前に仏の教えをわかりやすく説くために始めた無言劇です。
演目のひとつ「炮烙割(ほうらくわり)」では、2月の節分会(せつぶんえ)の際に奉納された炮烙(平たい土鍋)が、最後に勢い良く割られます。
炮烙が割れると願い事が成就するといわれているのです。
アースデイ(4月22日)
アースデイには、環境問題に関するイベントが全国各地で行われます。
1970年に「地球の環境のことを考えて行動する日」として提唱されました。
昭和の日(4月29日)
昭和天皇の誕生日。
ゴールデンウィークの始まりでもあります。
くらやみ祭(4月30日~5月6日)
くらやみ祭は、東京都府中市の大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)で行われるお祭り。
深夜、暗闇の中で行われていたため「くらやみ祭」と呼ばれています。
大きな太鼓を神社に送り込んだり、深夜に神輿を担いだりして賑わいます。
春の藤原まつり(5月1日~5日)
藤原まつりは、岩手県平泉町の中尊寺・毛越寺(もうつうじ)にて、春と秋に行われます。
平泉の文化を作り上げた藤原三代をしのぶお祭りで、源義経(みなもとのよしつね)を出迎えた情景を再現した行列が披露されます。
八十八夜(5月2日ごろ)
八十八夜(はちじゅうはちや)は、立春から数えて88日目の日をいいます。
霜の降りる最後のころで、農家では種まきの季節です。
博多どんたく港まつり(5月3~4日)
福岡県福岡市で行われる博多どんたく港まつり。
幕開けを飾る「博多松ばやし」は、室町時代から続く古い歴史を持ちます。
恵比寿様や大黒様などの神様のお面と衣装をつけ、大勢の子ども達と練り歩くパレードなど、イベント盛りだくさんです。
「どんたく」とは、オランダ語で休日を意味する「ドンターク」が語源です
青柏祭(5月3~5日)
青柏祭(せいはくさい)は、石川県七尾市、大地主神社(おおとこぬしじんじゃ)の春祭りです。
供物を青柏(あおがしわ)の葉に盛って供えることから「青柏祭」と呼ばれています。
「でか山」と呼ばれる、高さ約12メートルの山車3台を引き回し、奉納します。
憲法記念日(5月3日)
1947年5月3日の「日本国憲法」施行を記念して、国民の祝日となりました。
みどりの日(5月4日)
もとは、生物学者でもある昭和天皇の誕生日4月29日でしたが、この日が「昭和の日」と改められたため「みどりの日」は5月4日に移りました。
憲法記念日・みどりの日はゴールデンウィークの祝日です。
ゴールデンウィークには、全国各地でたくさん行われるお祭りや行事に、出かけてみてはいかがでしょう。