筆の持ち方を覚えたら次は線の引き方です。
穂先が紙に少し触れるくらいに持ったら、腕全体を動かすように線を引きます。
手首や指を動かして書くと穂先が思わぬ方向に進んでしまうので「腕全体で書く」のがポイント。
このページを参考に上手な線の引き方にチャレンジしましょう!
線をまっすぐ書く
線をまっすぐ書く練習ならば画仙紙を使う必要はありません。
半紙や新聞紙で十分なので、縦線と横線を何本も書いて練習です。
はじめから真っ直ぐ同じ太さで書ける人はいませんから、安心してどんどん書いてみましょう。
線のにじみやかすれは気にせずに。書き慣れてきたら渦巻きやジグザグ模様にもトライ!
線がにじむ理由
線がにじんでしまう理由には墨の量・筆運びの速度・紙の質があります。
にじむのを恐れて墨の量を少なくすると反対にかすれてしまうので、穂先の根元までたっぷり含ませましょう。
また、筆を動かす速さがゆっくり過ぎてもにじみが出てきます。書き始める前に絵全体をイメージして、書く順番を決めてリズム良く筆を運ぶのがコツ。
最初はにじみが強くでる本画仙紙は使わず、適度なにじみの和画仙紙に書くのがおすすめです。
にじんだりかすれたりしたいために
筆の穂先だけに墨をつけて書くとかすれてしまいます。穂先の根元まで墨を含ませましょう。
穂の根元までしっかり墨を含ませたらティッシュペーパーや布巾で軽く拭い、穂先の形を整えてから書きます。
そうすることで、かすれて書けなくなったり、ボタッと墨がにじんでしまうのを防げます。
線の引き方まとめ
手首から先ではなく腕全体を動かして書くのが最大のコツ。横線の練習は、左から右へ書いたら反対方向の右から左へも合わせて行うのが上達への近道です。
縦線の場合もまずは上から下、次に下から上へと線を引く練習をしましょう。練習を重ねていくうちに思い通りの線を引けるようになります。
線の引き方をマスターしたら、次はいよいよ顔彩の使い方です。